— 1 —よく見られる傾向
あなたが「距離拡大型」の傾向にある場合、パートナーの方との心理的・物理的な距離が、ゆるやかに広がってきているように感じられることが多いようです。ご自身のなかで「このままの距離感を続けていくのか」「もう少し見直すのか」を考える時期に差し掛かっておられるかもしれません。これは結論を急ぐ必要のあるテーマではなく、ご自身の本音をていねいに取り戻していく段階でもあります。距離が広がること自体は悪いことではなく、ご自身を大切にする時間が必要だというサインとして受け取られる方も少なくないようです。
— 2 —関係性に出やすい兆し
お互いの会話が極端に少なくなっていたり、相手の最近の様子について話題が出にくくなっていたりすることがあります。同じ屋根の下にいても、それぞれの時間が別々に流れているような感覚が続くこともあります。
— 3 —ご自身を整えるヒント
まずはご自身の本音をていねいに言葉にしてみる時間を持つことが大切です。日記やメモ、ご自身だけが読み返す手帳など、外に出さない場所で構いません。状況を整理するための公的な相談窓口や、信頼できる専門家にお話を聞いてもらうことも、ひとつの選択肢として知っておかれると、選べる幅が広がります。
— 4 —『distancing』の意味——『距離を取る』が示す関係の段階的拡大
英語のdistancingは「distance(距離)」を動名詞化した語で、「距離を取る」「距離を置く」という能動的な動きを指します。関係の文脈では、物理的・心理的な距離が、ふたりのあいだで段階的に広がっていく現象を表現します。米国の心理学者ジョン・ゴットマン(John M. Gottman)が1999年に米国Crown Publishersから刊行した『The Seven Principles for Making Marriage Work』では、関係に距離を生じさせる要素として「4つの毒(批判・侮辱・防衛・無視)」が繰り返し挙げられ、特に「無視(stonewalling)」が距離拡大の典型として位置づけられています。倦怠期診断の文脈では、Distancing Typeという英語名は、距離が広がっていく段階をやわらかく観察するための地図を与えてくれます。